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未来を見据えるための100冊 [その他]

アメリカにWIREDという雑誌(とウェブサイト)があります。
テクノロジーとアートと文化のミクスチャーされた世界を目指す雑誌とでも言いましょうか。
コンセプトは「テクノロジーと社会。私たちの現在、未来」です。

デジタルライフ、映画や音楽などのアート、それらを享受する文化一般の記事が多く、ほぼ創刊直後から定期購読していました。印象に残る記事も多かったですね。

日本語版も創刊されたのですがそちらは数年で休刊になってしまいました。
(日本語版WIREDの流れを汲むのが今の「サイゾー」。もはや本国WIRDの影はまったく見られませんが)

ところが、その日本語版WIREDがまさかの復刊!
GQ Japanから6月10日に刊行だそうです。

それに先立ち、
世界が大きく動こうとしている今、『WIRED』を形作ってきた「ものの考え方」を一覧にしてみることには大きな意義があると考え、ここに10ジャンル100冊の本をリストアップしてみました。

というコンセプトで「あなたが選ぶWIRED大学 新・教養学部必読書50」という投票を行っています。
100冊から投票で必読書としての50冊を選ぼうというものですね。

リストをみると、いわゆるハイカルチャーの本道を行くような教養書は全くなくて、常に異端であった書籍やあるいはカウンターカルチャー、(世界の)サブカルチャー系のまさに必読書がリストアップされています。

私はティーンエージャーの頃からこうした書籍ばかり読んでいたので全く違和感はないのですが、いわゆる教養主義的な必読書をイメージすると全然違うんでしょうね。でも実際に世界を変えてきたのはこうした書籍なので、ぜひ若い人にもこのリストを手がかりに世界を広げて欲しいと思います。

ちなみに10ジャンルの概要は以下のとおり
A 科学的思考 (5)
B オルタナティブな思考 (1)
C コンピュータとデジタルライフ (2)
D 経済とビジネス (1)
E 近代と社会 (0)
F システム、ネットワークと情報 (2)
G 科学と創作 (5)
H カウンターカルチャー (6)
I ギークカルチャー (4)
J ワイアード文化 (1)

カッコ内の数字は我が家にある書籍数。
25冊もある(笑
読んだことがあるものを含めると半分近くは読んでますねぇ... ハッキリ言って偏ってます。
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サマータイムと在宅勤務 [その他]

どこまで信用していいのか分からないけど、東京電力の電力供給量が不足するので節電が必要とか、そのためにサマータイムやタイムシフトあるいは在宅勤務をなんて話しがあるようです。

これだけITに頼り切った現代社会でほんの数カ月でサマータイム対応なんて絶対無理なので、サマータイムの話は自然と下火になってよかったです。でも定期的に「日本でもサマータイム」と言い出す人間がいるからなぁ(笑

むしろ、時計をいじるのではなく、人間が早起きするタイムシフトの方がよほど現実的ですよね。
あとゴールデンウィークやお盆の一斉休暇も止めれば、今の歪んだ日本の労働環境を改善する良い機会になると思います。
私もここ20年、ゴールデンウィークとか夏休みとかお盆を理由にした長期休暇なんて取ったことないですもの。基本的に自分の都合で休みたい時に休む。これに限ります。
だいたい会社で誰かが休んだら困るなんて仕事のやり方をしている方がおかしい!
誰かがいなくても仕事が回るように組織を作り運用し、それでも仕事が回らなければ”担当が休暇中”という言い訳を押し通さなければ。世界中大抵そうですよね。

今も日本+シリコンバレー+オーストラリアという組み合わせで仕事をしているんですが、シリコンバレー(本社。IT/マーケテイング系。企業規模は数百人、売り上げ1億ドルくらい)もオーストラリア(支社。企業規模は100人ちょっと)も、ホワイトカラーの人でも普通に在宅勤務しています。

コミュニケーションは基本的にメール。
急いでいる時はチャット、突っ込んだ打合せはSkype(音声)、外出時はiPhone+Skypeで普通に仕事できますもん。
Skypeで打合せしていると後ろのほうで子どもが ”パパ〜” と呼んでいたり、奥さんと買い物に行くので後でもう一度とか、そんなのは普通にありますから。

だいたい週に1回か2回はオフィスに行くようなんですが、例えばシリコンバレーで私の相手をしているマネージャーはサンフランシスコの北方に自宅がありオフィスまで80マイル(120Km)くらい。
出社する日は朝5時に起き渋滞が酷くなる前にクルマで2時間近くかけて出社。でも夕方3時には会社を出て渋滞が酷くなる前にサンフランシスコを抜け、夕食までには帰宅。
仕事が残っていれば家で残りの作業をする・・という感じのようです。

それで全く問題なく仕事が出来ています。
その代わり、仕事の生産性は凄いですよ。こちらから何か書類を依頼してもあっという間に出来てしまって、集中力も高いし濃密な仕事のやり方ですね。

この夏を契機に仕事のやり方を見直し、在宅勤務や朝早い時間へのタイムシフトと多くの企業が動けば良いと思います。


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日本における検閲は・・ [その他]

それをしてはならないと憲法に規定されています。

中国ではポップス歌手の演奏曲目にまで口を出すような検閲が行われていますが、少なくとも日本ではそこまであからさまな検閲はないですね。もっとも中国も憲法上は表現の自由があるそうなんですが、なにせ法治国家ではないので(笑

ところが、その中国でディランが演奏するという記念すべき日に、日本ではとんでもない通達が出されていました。

総務省からの
という文書。

”法令や公序良俗に反する情報の自主的な削除を含め、適切な対応をとることを要請し”
だそうです。

根拠とする法令もなし、あくまで自主的な判断を要請するという話ですが、これが検閲でなくてなんなのだ。
とハッキリ言って私は怒りまくっています。

安心だ、直ちに問題ないという大本営発表を垂れ流すTV、新聞などのメディアは放置してインターネットを名指しで要請。
自主的な判断と言いつつも、そもそも正確な情報が出ていないので、事業者としても何がデマなのか判断できません。

要するに、検閲をしたいけど責任は取りたくないので事業者判断だったということにしたいだけでしょう。
この総務省からの要請に対して、実効性はないだろうとか、あまりに酷いデマに対しては已む得ないだろうとかいう意見もあるようですが、これこそ蟻の一穴。こういうところから、こっそりファシズムが拡がっていくのだと思います。

福島原発が危機的状況だった時期、ある国の知人から ”逃げてくる?” とお誘いがあり、実際飛行機の空席状況まで調べいつでも逃げ出せる心積もりだけはしていたんですよ。
でも原発の状況も何とかなりそうだし日本で頑張るかと思っていたんですが、国の状況がこんなことになりファシズムへの流れが止まらないようなら本気で日本脱出を考えたいですね。



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カイロで何かが起こるかも [その他]

緊張が続くエジプト。
反政府デモは1週間続き、金曜日にまた大規模デモが予定されているという話もあり、今夜は無事に済むのかなぁと思っていたのですが...

政府側が治安部隊や囚人などを使って、反政府デモ勢力に暴行。軍もそれを静観という状況になっています。

さらに、現地にいる海外のメディア関係者を探しまわり、機材の没収、暴行などもしているようです。
アルジャジーラこそ何とかWebストリーミングで映像を流し続けていますが、CNNは名物レポータが暴行を受け負傷したかとか、警察がホテル内に入り込んでメディアの人間を捜索しているとか、よろしくない話が流れていますね。

これはヤバい。本当にヤバい。
メディアを排除した上で、世界に見られては困ることをやろうとしているのではないかと。
かつて中国が天安門広場でやったことが脳裏をよぎります...

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今夜はアルジャジーラから目が離せない [その他]

言わずもがなのエジプト情勢。

カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」が、先月からずっとインターネットでのライブ中継を続けています。

中東・アフリカの大国エジプトがこれからどうなるか、もしかしたら21世紀の歴史を方向づけるかもしれない事態だけに、このライブ中継からは目が離せません。

今日2月1日は100万人に反政府デモが呼びかけられていましたが、現時点でカイロ市内のデモ参加者は200万人にまで達しているようです。

これからどうなるか。
30年近い独裁政権の後なので、軍を除けば受け皿となる勢力もなく、”とにかくムバラクはダメ” で始まったこの事態がどう収束するのか。
イラン革命のようにイスラム勢力に乗っ取られるのか、いったん軍部が引き取るのか、グチャグチャになりながらも民主的な手続きを踏んでいくのか、今後のあの辺りのロールモデルになるだけに注目です。

エジプトがインターネットを遮断して3日経ちますが、この間に
・Googleが電話でTweetする手段を提供した
・アルジャジーラは放送許可を取り消された(でも活動継続)
・アルジャジーラのスタッフ6人が逮捕された(でも活動継続)
などなど、ガッツあるメディアや企業が目立ちます。

活動停止命令を出されても、スタッフが逮捕されても、インターネットを遮断されても衛星回線で放送を続けるアルジャジーラの頑張りが凄いですね。
湾岸戦争時にバグダッドからの中継を続けて一躍認知度を高めたCNNのように、アルジャジーラもなるんじゃないでしょうか。



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TVの地上波アナログ放送は後5ヶ月で終了 [その他]

2011年の1月も終わり、6月末のテレビの地上波アナログ放送が終わるまで丁度5ヶ月です。

えっ、7月24日じゃないの?

これ、ちょっとした言葉のマジックでして、アナログ放送が停波(機器が停止する)のが7月24日。
草なぎ君がテレビで何度も連呼している通りです。

でも、番組の放送が終わるのは、基本的に6月30日です。

6月30日から7月24日までは、「アナログ放送は終了しました」というテロップが流れるだけで、一般的な番組放送はありません。
この部分、テレビ局によって対応が定まっていなかったりするので、7月1日の朝になっても何らかの番組が放送されている地域と、放送終了のテロップが流れている地域に別れてしまう可能性もあるようです。
まぁどちにらせよ、7月1日になって日本中のあちこちで大混乱する可能性がありますね。

あと、アナログ放送が終了し電波が停波したら、もう日本のテレビは見ないという人も多いと思います。
(私もそうです)
デジタル放送が受信できない、古いタイプのテレビしか保有していない場合は、6月末で忘れずに受信契約の解除と口座引き落としであればその解除をしましょう。こちらから解除しない限りデジタルに移行しても契約は継続されたままですから。

解約は最寄りのNHKに電話して解約用の書類を取り寄せ返送すればよいので、6月になったら早めに請求しておくのがよいでしょうね。



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北アフリカで、中東で [その他]

2週間前のチュニジアでの ”ジャスミン革命” に続き、今はエジプトでの反政府暴動が大きくなっている。

まさに ”今、何かが起きている” 状況で、実は今夜もアルジャジーラのライブ中継に釘付けである。

それによると、夕方から始まったデモはエジプト国内全土に広がり、カイロ市内でもあちこちで火の手が上がり、また警察が発砲(ゴム弾?)している様子なども頻繁に流されている。
また軍の一部が命令を拒否しているようでもあり、もしかすると30年続いたムバラク体制も今日明日で簡単に崩壊してしまうかもしれないという状況のようである。

チュニジアではインターネットのTwitterやFacebookが人々の情報伝達に大きな役割を果たしたと伝えられているだけにエジプト政府もインターネットには敏感になっていて、実は一昨日からエジプトではTwitterもFacebookも遮断されている。
未確認だがインターネット自体も遮断され、エジプトとのトラフィックがゼロになったという報告もある。

しかし、今度は逆にアルジャジーラやCNNあるいはAPなど通信社など非インターネット系メディアが生々しい情報を伝えているワケで、情報を遮断し真実を隠蔽したいエジプト政府にとっては頭が痛いところだろうし、これはまたネット万能的風潮に対するカウンターにもなっていると思う。

さて、チュニジアもエジプトも、いちおう民主的な選挙制度もある民主国家というのが建前だが、例えばエジプトは前大統領のサダトが暗殺された時に公布された戒厳令が未だに継続されているように、どちらも実質的には独裁国家である。
やはり、人を抑圧するような社会や強権的な政権は、遅かれ早かれこうなるのだろう。



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禁煙ファシズム [その他]

私は基本的にはタバコを吸わないのですが、でもタバコを吸うという文化自体は否定しないです。
あ、高校生が吸うのは絶対NGですけどね。

でも禁煙ファシストたちは、過去の人々がタバコを吸っているのも気に入らないらしく、そうした過去の抹殺に余念がないようです。

自分と異なる文化、意見を持つ人々を抹殺するなんて、以前にも紹介したソ連(レーニンの隣のトロッキーを消した)や中国(天安門から四人組を消した)の独裁者たちと発想が同じだと思いますね。

公共の場で、喫煙者に ”そのタバコを止めてくれ” と言うのも言われるのもマナーの範囲で許される交渉事だと思いますが、こうして過去の事実までも消し去ろうというのは、歴史に対するテロだと言われても仕方がないでしょう。

まずこれは米国の記念切手。
ロバート・ジョンソンというブルースやロックの世界では伝説的なミュージシャンの記念切手なのですが、右がオリジナル。左が切手。

ロバート・ジョンソンの写真は、2枚しか残っていないんですよ。
その貴重な写真をこのように改変するとは...

robert.jpg

同じく、米国の切手。
ジャクソン・ポロックの制作風景を切手にしたものですが、これもくわえタバコが消されています。

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これはフランスの映画監督ジャック・タチの代表作「ぼくの伯父さん」シリーズに登場するユロ氏。
ユロ氏というと、パイプを加えた姿が有名で、太った風貌と帽子、それとパイプのシルエットで誰もがユロ氏と分かるほどです。

それが、映画ではデジタル処理され、パイプが風車のおもちゃになっています。
なんじゃこれは? ですね。

hulot.jpg

最後は英国の元首相ウィンストン・チャーチル。
彼も葉巻姿が有名ですが見事に修正されています。

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このままいくと、いつかビートルズのアビー・ロードからもタバコが消されるんでしょうか。
そうなる前に、こういう奴等をなんとかしなくちゃならないですね。




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私が銃を撃ったとき [その他]

アリゾナ州ツゥーソンでの銃撃事件、撃たれたギフォーズ上院議員は依然重篤な状態が続いているようです。
その後のUSでの報道をみると、”テロ” なんて上等な犯罪じゃなく、むしろ矛先を違えたヘイト・クライムみたいな様相ですね。

さて、実は私、実物の銃を撃ったことがあります。

ラスベガスの射撃場で、拳銃、ライフル、軍用銃などひと通り撃ったことがあります。

で、感想は・・・「銃なんて持つもんじゃない」

私は喧嘩もしないし、人との争いごとなんかもしないし、マハトマ・ガンジーやキング牧師などの非暴力主義を信奉する者ですが、それでも銃を手に持つと人格が変わることが判りました。

今自分の手の中にある銃を人に向け、引き金を引けば簡単に人を殺せるという、その事実が頭を離れないんですよね。人の命は自分の意志でなんとでもなるという、一種の全能感みたいなものに囚われて...

銃規制に反対する全米ライフル協会(NRA)のスローガンは
”銃が人を殺すのでない、人が銃を殺すのだ”
というものですが、私はそうじゃないと思います。

”銃が人を殺すのではない、銃が人を殺させるのだ”
だと思いますね。



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話題のストリート写真家「ヴィヴィアン・マイヤー」 [その他]

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昨年の後半から一部で話題になっていたストリート・フォトグラファー「ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)」の最初の展示会がシカゴで開催されるそうです。

Vivian Maier - 実は彼女については未だ良く分からないことが多いようです。
これまで判っているのは、1926年ニューヨーク生まれ。ヨーロッパからの難民の娘として生まれ、2009年に亡くなったということ。
この間、ずっと家政婦としての仕事をシカゴで続けていたようです。

その彼女が突然脚光を浴びたのは、彼女が亡くなり、遺品がオークションで売却されたことから。
膨大なフィルムがオークションにかけられ、それを落札した人がフィルムを見てビックリ。
1950年代から1990年代にかけてのアメリカの市街、ストリートの様子やそこに生きる人々の姿が写っていたんですね。
その数、現像済みフィルムだけで10万枚。未現像のフィルムがさらにまだ3万枚もあるそうです。

彼女の遺した写真をブログで発表したところ、世界中で大反響! 
ついには最初の展示会が開催される・・・というのが今の状況です。

これから遺された写真が整理され、また彼女の人生がどのようなものだったのか、何故これほどの写真に情熱を傾けることになったかなど、徐々に明らかになっていくのだろうと思います。

市井の人が、死後にその作品が発見され芸術として評価される。というと、アウトサイダー・アートのヘンリー・ダーガーとその作品「非現実の王国で (”Vivianガールズ”が登場する)」が真っ先に思い浮かびますが、彼の発見に匹敵するような”事件”かもしれないですね。

ヴィヴィアン・マイヤーの写真は、そのブログで作品のごく一部が紹介されていますが、作風で真っ先に思い浮かぶのがロバート・フランク。
本当のアメリカを写し取ろうとした写真家ですね。
もう一人は、先日も紹介したダイアン・アーバス。
街をゆく人を写すことで、その奥にあるアメリカを感じさせる辺りがよく似ているのかなぁと思います。

さすがにシカゴまで行くのは大変なので、ブログにアップされる続ける写真を追いながら、いづれ発表されるであろう写真集を待ちたいと思います。

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