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50キロ沖合で1万ベクレル超 [サイエンス]

既に新聞などでも報じられているけど、グリーンピースの調査船が福島第一原発沖50キロの領海外で、浮遊していた海藻などから、1㎏あたり10,000ベクレルを超える、高レベルの放射能汚染を確認しています。


特にショッキングなのは、いわき市の漁港(四倉など)で採取した海藻も1kgあたり10,000ベクレルを超えているという点。
あの辺りではよくサーフィンしていて土地勘という程ではないですがそれなり地理も把握しているつもり。そして原発からは十分な距離があると思っていたのですが、それでも汚染されているとは。

また、グリーンピースの最新のブログ「海洋調査で出会った漁業関係者の方々の声」を読むと、グリーンピースのみならず、調査に協力した現地の人達にもあちこちから圧力がかかっている模様。
当局側はグリーンピースの調査の仕方などが日本の基準と違うから云々と文句を付けているようですが、もはやどちらを信用するかというと、はっきりグリーンピースですよね。

それにしても、いったい福島はどうなっているのか。
もしかしたら、現地は相当な情報統制が敷かれていたりするんじゃないでしょうか。
もう完全に準戦時下みたいな状況なのかもしれないと想像してしまいます・・・


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メルトダウン [サイエンス]

やっぱり結局メルトダウンしてたじゃん。

「メルトダウン」という言葉自体はたぶん映画「チャイナ・シンドローム」辺りから一般化した言葉で、公式な用語ではないし決まった定義もないので、何を持ってメルトダウンかというと人によって異なっているけど、燃料棒が溶けてボタボタ落ちればそりゃどう考えてもメルトダウン。

最初から「メルトダウンしてるんじゃないか?」という指摘もあったけど、当局側は「一部損傷してるがメルトダウンじゃない」とか否定してたけどね。

ドリフの「志村! 後ろ、後ろ〜!!」と同じで、周りのみんなは判っているけど一人だけ判ってないアレと同じですね。
でも志村も本当は判っているのと同じように、当局側も判っているけど判らないフリをしていたってことですね。

こんな夜には故忌野清志郎のザ・タイマーズの「メルトダウン」で。



ザ・タイマーズ

ザ・タイマーズ


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「30年で大地震の確率は87%・・」!? [サイエンス]

小泉内閣時代の経済政策担当大臣その他であり現慶応大学教授である竹中平蔵氏の今朝のtweet

30年で大地震の確率は87%・・浜岡停止の最大の理由だ。確率計算のプロセスは不明だが、あえて単純計算すると、この1年で起こる確率は2.9%、この一カ月の確率は0.2%だ。原発停止の様々な社会経済的コストを試算するために1カ月かけても、その間に地震が起こる確率は極めて低いはずだ。

このアカウントが本当に竹中平蔵氏のものか分からないけど、それにしても酷い単純計算。
いや、ざっくり概算するフェルミ推定という手法もあるけど、でも今回のこれは論理的に違います。

東海地震の発生確率が87%というのは、文部科学省の「地震調査結果推進本部」の「全国を概観した地震動予測地図」という文書に書かれているものですね。
で、その計算根拠はこのページ

地震の間隔はBPT分布に従うということなんですね。パラメータが分からないので検算できませんが、でも30年以内に発生する確率が87%と。

正直BPT分布まで調べが回らない(=知らないw)ので、とりあえずポアソン分布で近似して考えてみると、
1-(1-P)^30=0.87
ただしPはある年に地震が発生する確率。

30乗根を解けば(というか関数電卓で1/30乗すればOK)、P≒0.066
つまり6.6%ですね。

さすがにこんなに簡単な話ではないと思いますが、でも竹中平蔵氏よりは実際に近い値だと思います。

うーむ、もっと分かりやすく高校生にも判るように書こうと思ったけど無理だった。


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福島原発に投入されるロボット [サイエンス]

いろいろロボットが投入されているようですね。

下の写真は「防災環境Nネット(文部科学省原子力安全課原子力防災ネットワーク)」開発の「モニロボ

2億円もかけて開発したのに、西日本新聞によると
だそうです。

全幅80cm、全高150cm、総重量600Kg
戦艦大和みたいなバカ仕様ですね。普通に考えてこんなの現場で動けるワケないじゃんw
要するに誰も本気で開発してなかったということでしょう。

代わりにNEDO開発の別のロボット投入を検討しているようです。

bousai.jpg

また、「解体ロボットを福島原発に投入---チェルノブイリでも実績」というこれはレスポンスの記事ですが、これは既に実績ある解体ロボットの話。

スウェーデンのブロック社のマシンです。
下に実際に作業をしている動画を貼っておきます。

しかし、原発作業用というからにはもっと繊細な作業ができるマシンを想像していたのですが、意外に大雑把というか単に放射線防護がしっかりしている重機という感じですね。
埃が舞い上がらないような仕組みとかが当然備わっていると思っていたのですが、そんなものはなくて単にぶっ壊すだけ。なんとも大陸的なおおらかさです・・これで本当に大丈夫!?




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エンデバー号の打ち上げは5月16日以降 [サイエンス]

F1もほぼ結果が見えてきたので、ではちょっとエンデバー号の打ち上げをライブで見てみようかとNASAのサイトに行ってみたら・・


”エンデバー号の打ち上げは5月16日より早まることはない” そうです。
一週間の延期かぁ。

今も技術者が懸命に修理中とのこと。
5月16日という仮の予定も確実ではなさそうですが、有終の美を飾るべく頑張ってほしいです。
また安全第一で打ち上げに臨んで欲しいものです。


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8日は外出しない方がいいかもしれんね [サイエンス]

8日と噂されている ”放射性物質の放出” の件。

読売新聞が「1号機二重扉開放へ、放射性物質放出の可能性」と報じています。

河野太郎衆議院議員のブログでは「8日の放射性物質の放出
どの程度の濃度になる可能性がどのぐらいあるのか、あるいは明日の気象状況ならば、どのぐらい拡散するのか、それこそSPEEDIの予測がきちんとわかりやすく公開されるべきではないのか。

とコメントされていますが、夜の東電の記者会見では、保安院へはまだ報告していない、放出する線量の評価も十分とは言えない感じ。
汚染水の海洋投棄の時のように黙って放出することはなさそうなのは救いですが。

また気象庁の予想天気図によると8日は東北沖合に低気圧があるので風向き的には西または北西、つまり海に向かって吹いていますね。

多少は安心かなぁと思っていたら、8日未明(0時から1時過ぎまで)にTBSのライブカメラが原発施設から上がる黒煙を捉えるという事件が!
実はこのカメラ、世界中の人がウォッチしているので、あっという間に ”ヴェントしやがった!” とか ”火災だ!” とか大騒ぎ。現時点では煙は収まっていますが、それにしても何か事象があったようでもあります。

やはり8日は外出を控え屋内で過ごすのが良さそうですね。また各地のモニタリングデータの推移も注視したいです。

その黒煙の様子。タイトルでは 5月7日(May 7th 2011)となっていますがそれは投稿者の国がまだ7日だったため。日本時間では8日の0時過ぎの映像です。



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福島県の空間線量率 [サイエンス]

文部科学省が福島県内の教育施設で測定した空間線量率を公開しています。

5月6〜7日にかけて測定した最新値(PDF)を見てみると・・まだ高いですねぇ。

年間積算値で20mSv(ミリシーベルト)という暫定基準が決められ、それに対してもかなり非難があるのですが、この測定値からすると多くの場所で20mSvを超える可能性がありそうです。

たしかに4月の測定値と比べれば減少しているのはたしかなのですが、半減期の短いヨウ素の影響は既にかなり減っていて、今の測定値は半減期が長い(30年)セシウムによるものでしょうから、今後大幅に減少するとは思えませんし。
年間20mSvということは、年間20☓1000=20,000μSv(マイクロシーベルト)。
時間当たりに換算すると、 20000÷365÷24 ≒ 2.3μSv/h

屋外では多くの場所でこの値を上回っています。もっとも終日屋外で生活することはなく、殆どが屋内での生活になりますが、それでも積算すれば年間10mSvを超える場所が多いようです。

あまり煽りたくはないけど、個人的にはこのような場所で生活はしたくないですね。
もはや半径何Km以内は危険でそれ以上なら安全といった一律的な判断ではなく、きちんとホットスポットの存在を認めて柔軟に避難区域を設定した方が良いのではないでしょうか。

そういえば、福島大学は5月12日から新学期の授業を開始するようですが、その福島大学の先生(ただし文系)が個人ブログで「福島大学の授業再開によせて」という記事を公開しています。

一部引用すると

まず、結論からいえば、私は、このタイミングで大学が授業を再開することには絶対に反対である。理由は簡単で、現状が「危険」だと思っているからだ。
・・・
つまり、学内の意向を正式に聞く機会を一度も待たずに、大学は授業再開を決めてしまったということである。原子力安全委員会の、児童の線量限度「年間20ミリ・シーベルト」も正式な委員会も開かず、議事録もなしで決めたそうだから、大差ないかもしれない。

 命をかけるほど、人生をかけるほど大切なことは、そうそうあるものでもない。現在、福島に戻ってくることがそれに値するかどうか考えてほしい。

 無責任だという批判は甘んじて受ける。しかし、学生を危険にさらすことが、本当に責任ある行動かどうかは再考されてよいように思う。現状で、人さまの子の命や健康をあずかるなど、私にはとてもできない。

まったくその通りだと思いますね。
また参考になるリンクも掲載されていますので一読をお勧めします。


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「8日にも高濃度の放出が行われる」? [サイエンス]

ソースは自民党の衆議院議員 河野太郎氏のサイト
幻のエネ庁案」という記事から。

元々出所を明らかにできない、いわば怪文書の類でもあり信ぴょう性については何とも言えませんが。

5月1日の政府・東電統合本部全体会合の議事録。
『このままいくと8日にも高濃度の放出が行われる。』

これが放射性物質に汚染された水の放出を指すものなのか、3月16日のように大気中へ放出されるのかはよく分かりません。
ただ、

『細野補佐官から,本件は熱交換機の設置といった次のステップに進む上で非常に重要である,また,(今後,放射性物質が外に排出され得るという点で,)汚染水排出の際の失敗を繰り返さないよう,関係者は情報共有を密に行い,高い感度を持って取り組んで欲しい,とする発言があった。』

ともあるので、前回のようにダマで放出するようなことはしないだろうなとは思いますが。

また、「東京電力の処理策」というのも興味深いですね。もちろん”潰された” というのも、どこまで本当の話か分かりません。
でもこの処理策(案)を読むと極めて真っ当な案だなと思います。

あとよく分からないのが河野家の原子力との関わり。河野一郎って原子力を推進した側で、原電の設立にも関わっていますよね。その孫が反原発というのは何故なんだろう?


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福島第一原発の高解像度写真 [サイエンス]

福島第一原子力発電所の高解像度写真を紹介します。

撮影時期は3月下旬。
エアフォトサービス社の無人航空機を使って撮影した物。

もともとエアフォト社のサイトにも掲載されていたのですが今はダウンロードできなくなっています。
そのうち11枚がCryptomeのサイトに掲載されています。
また3000☓1600ピクセルなどの高解像度のファイルもダウンロードできます。

1ヶ月ほど前の写真ですが、その後大きな物理的な変化もないので、現在の状況もそう大きくは変わっていないと思われます。

下の写真はグチャグチャに壊れた3号炉と建屋上部が吹き飛んだ4号炉。

他の写真も見れば見るほどこれが現実か信じられないようなものばかりです。

pict6.jpg

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電子書籍 『もっとわかる 放射能・放射線』 [サイエンス]

北海道大学の科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)が「もっとわかる 放射能・放射線」という電子書籍を刊行しました。

上記リンクからPDFで直接(ブラウザーで)読むこともできますし、ダウンロードしてiPhoneやiPadなどで読むこともできます。

CoSTEPというのは科学の専門家と市民などとのコミュニケーションを促進する ”科学コミュニケーター” の育成を目指した機関で、今回の電子書籍刊行もその活動の一環のようですね。

なので、電子書籍は無料。誰でも自由にダウンロードしたり読んだりすることができます。

多くの人の「知りたい」に応えます
福島県の原子力発電所での事故にともない、放射能や放射線、それの人体への影響について、多くの人々が心配に思っています。ところが連日のニュースで、「出来事」は報じられていますが、科学に関する基本的なことは伝えられていません。そのため、「何かすっきりしない」という気持ちを抱いている方が多いのではないでしょうか。
 
わかりやすく、読みやすい
そこでCoSTEPでは、放射能と放射線に関する基本が理解できる本を制作しました。
?!と思うクイズから始まります。そして読み進むにつれ、放射能と放射線の違い、放射線の健康への影響などが、自然とわかるように構成されています。
本文40ページあまりのコンパクトな本ですから、気軽に読むことができます。

ということで、メディアに溢れる原発事故関係のニュースを理解するのに役立つかなぁと思います。

ざっと読んでみましたが、高校生なら普通に理解できるレベルではないでしょうか。
ただ数学とか物理を忘れてしまった元高校生にはちょっと難しいかもしれません。でもじっくり読めば決して理解出来ない内容ではないですし、あのイヤな数式も出てきません。

iPhoneやiPadに入れておけば iBooks アプリで読むことができますから、新聞を読んだりTVニュースを見てアレって思ったらすぐ参照できますね。ぜひ入れておきたいです。

costep.jpg

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