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フランスの各処理施設で爆発事故 [サイエンス]

この手のニュースにはどうしても敏感になってしまいます。

数時間前にフランスのマルクール原子力地区で爆発があり、1名が死亡、数人が負傷したと報じられています。
また気になる放射能汚染の状況ですが、今のところは漏出は認められないようで、その点はなによりです。

なお爆発があったのは放射能汚染物質の処理施設で、焼却炉だか溶解炉が爆発したようです。
情報が錯綜していて定かではありませんが。

しかしこのマルクール原子力地区、Wikipediaによると高速増殖炉フェニックはあるしMOX燃料の製造工場はあるし、もしかしたら単なる事故ではなくてテロの標的にされたのでは・・などと妄想してしまいます。
南仏の都市アヴィニョンの近く、そして地中海にも近く、放射能が漏出したりしたら被害は甚大ですもんね。

とりあえず、ロイターUSA Todayのサイトで常時アップデートをチェックしていますが、あまり情報が出てこないようです。

それにしても、「”今のところは”放射能の漏出はない」という言い方は、最近どこかで聞いたことあるなぁ(笑

あと、南仏プロヴァンスのぶどう畑が広がる地帯でもあり、今後の風評被害も心配ですね。 

 


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今夜2号機の二重扉を開放へ・・ [サイエンス]

今夜6月19日の20時に、東電福島第一原子力発電所2号機の二重扉が開放されます。

東京電力のプレスリリース

原子炉建屋内部の湿度が高くて作業に支障を来たすので、扉を開け内部の水分を含んだ空気を放出するのが目的です。

が、当然空気中の放射性物質が付着したダストも盛大に放出されることになります。
保安院の試算によると約18億ベクレル。まっ、保安院の試算なんで例によって低め方向に間違っていると思います(笑
ほとぼりが冷めた頃に「すいません、試算間違っていました。実は☓☓京ベクレルでした」と言うに3000点w
18億という試算の桁だけでも合っていることを祈るばかりですね。

ちなみに、放出予定時間帯の現地の風向きは東風。海から内陸方向に吹いていると予想されています。
また太平洋上の高気圧の影響で21日の風向きは東南(つまり南関東方面)。おまけに前線の影響による降雨も予報されていますね。

あまり煽るつもりはないけど、これから数日間の外出にはいろいろ気をつけた方が良さそうです。
  • 外出は控えて窓は開けない
  • 外出の際はマスク着用
  • マスクは外から帰って来たら玄関の外でビニール袋に入れるか外側を内側に折り曲げて捨て、絶対に再使用しない
  • 外出後は玄関の外で服と髪の毛も埃落とすみたいにパタパタする
  • 家に入ったらすぐに手洗いとうがい
  • 放射性物質は髪の毛に吸収されやすいから特に子供には帽子
という話もあるようですし・・・

はぁ、しかしこんなことがいつまで続くのか・・


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米ネブラスカ州で原発が水没! [サイエンス]

なんと、アメリカのネブラスカ州にある原子力発電所が洪水により水没。レベル4になろうかという状況のようです。

Airspace Over Flooded Nebraska Nuclear Power Plant Still Closed」(英文)

 まず6月7日に火災が発生し、使用済み燃料プールの冷却装置が90分間にわたり停止。この間に冷却水が沸騰し燃料棒が露出したようです。

そして先週からのミズーリ川の氾濫により現在このフォート・カルホーン原子力発電所は水没中。
半径2マイル(約3.6Km)圏内上空は飛行禁止にもなっています。
また、この原発はオマハ市(人口約100万人)から車で20分ほどの距離にあるようです。
ただ幸いなことに燃料交換中でもあったので、原子炉内には燃料がないようです。
そして専門家たちは施設は水没しているが肝心な場所には冠水していないという希望的観測をしているようでもあります。

なんだかなぁ。発生確率が極めて低い事象は続けて起こりがち(ポアソン分布に従うので)。
とはいえ、福島原発に続いてネブラスカでも。次にどこかで想定外の事故が発生してもおかしくないですよねぇ...
なんとか大きな被害にならず収束して欲しいものです。

それにしても、一億総原発評論家と化している日本人からみると、

・原子炉に燃料はなくて、燃料プールの冷却が停まったのか。4号機と同じだね。
・水没してるということはもしかして川に放射性物質が漏出してるの? 太平洋に流しているのと同じだね。
・車で20分のところに大都市が? 福島よりヤバいじゃん!
・専門家は冠水してないから大丈夫と? いたいた、日本にも大丈夫と言い張る専門家がw

という感じで、どういう状況かおおよそ見当がついてしまって、これはこれで悲しいです。 


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SPEEDI のデータが「見つかった」 [サイエンス]

「放射性物質の拡散予測、新たに公表漏れ615件」

記事の記述を引用すると
放射性物質の拡散予測を行う国のシステム「SPEEDI(スピーディ)」の未公開データが、新たに615件見つかった

えーっと・・・
「見つかった」というのは要するに未公表だったということですね。
10件615枚のデータが未公表だったと。

以前から指摘されていることですがSPEEDIのデータが適切に公開されていれば、わざわざ汚染された地域へ避難することもなく、余計な被ばくを減らせたかもしれないのにですよ。

もう国の不作為どころか刑事告発する人が現れても不思議じゃない状況になってきてますね。



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「東電の不作為は犯罪的」 [サイエンス]

"「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答"

いやはや。
IAEAといってもそんな高尚な組織ではないし、このインタビューにしても自分がビジネスできなかったから、あるいは東電に受けた扱いに憤慨しての私怨も多少混じっている気がしないでもないですが。

それにしても
「特に、東電の不作為はほとんど犯罪的だ」
とか言われてはねぇ。

「費用は300万~500万ドルで済む」工事すら「東電は巨大で、すべてを知っていると思い込んでいた。神様のように尊大に振舞った。」という態度で無視したとか。

今日も4号機の内部写真が(今頃になって)公開されているし、そもそも北米大陸での竜巻被害を想定して発電機を半地下に設置した設計をそのまま踏襲したなんて話が出てきたし、まったく話のネタが尽きません。

もっとも時間が経つにつれ、新聞やTVなどに出てくるニュースが一種の情報戦の様相を呈していて、原子力サークルの実行部隊である東電に責任を被せようとするこのような記事(なにせ産経新聞だし)もあれば、責任を政府に押し付けようとする東電側からのリークがあったりとか、どのニュースも半分疑ってかからないといけないですね。



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「平井憲夫氏の遺言」ビデオ [サイエンス]

原子力発電所の現場で技術者として20年働いたという平井憲夫氏という方がいました。

亡くなって10年以上が経つのですが、彼の講演を元にした「原発がどんなものか知ってほしい」という文書で有名です。
かなり昔からインターネット上に存在する文書でして、今もあちこちに引用されたり掲載されたりしています。

ただこれまではイデオロギー的に原発を語る人達によって掲載されたり言及される場合が多く、中身の信ぴょう性とかとやかく言われてきたのも確かですが。

実際に読んでもらえば、細かい点はともかく、大筋では日本の原子力技術なんてこんなもんだろうなぁと納得できると思うのですが。

そんな平井憲夫氏の講演ビデオがYouTubeで公開されていたので紹介します。
”平井憲夫なる人物は存在しなかった” とまで言う人がいましたが、もうそんなこともないですね。

1996年、亡くなる3ヶ月前の「隠されていた真実~ここが危ない日本の原発~」という講演です。




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東電内部文書入手!「フクシマは止められない」 [サイエンス]

週刊現代のWeb版「現代ビジネス」の記事。


熟練社員の累積被爆量が高まり、来年早々には要員がいなくなってしまうという話。
まぁそうだろうなと。
ドヤ街で作業員をかき集めても重要な作業を任せられるハズもないし、結局この記事にもあるように外国企業に依頼するか、あるいは何らかの見返りと引き換えに外国人労働者を入れるか...

もうねぇ、結局全部メルトダウンしてたとか、緊急冷却を巡ってドタバタがあったとか、東電の救済スキームが変だとか、素人の責任の押し付け合いや人気取りに終始した結果のおかしなことがボロボロと出てきて、もうワケが分からないですね。

実質的にみんな被ばくしちゃった訳だし、放射能との因果関係は分からずともすぐ近い将来に健康保険制度が破綻するのは目に見えているし、あたしゃもうどうでもいいです。

夏はパンツで過ごしてスイカを育て、冬は毛布に包まって春を待ち、静かに過ごしていきたいですね。



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瓦礫の画像に写る白い点・・ [サイエンス]

東電の「報道配布 写真・動画ダウンロード」にちょっと怖い写真が。

”福島第一原子力発電所3号機 原子炉建屋付近(がれき)の状況(1)” という画像なのですが、よく見ると画像内のあちこちに白い点が写っています。
(オリジナル写真はこちら)

その白い点の周囲を赤丸で囲ってみたのが下の画像。

他の写真には写っていないので、カメラ固有の問題ではないみたいですね。

γ線(ガンマ線)がデジカメの光学センサに反応してるんでしょうか。

しかし、この瓦礫は1000mSv/hの放射線を出していると書かれていますね。
1Sv/h
1時間で急性放射線障害を起こしかねない、つまり直ちに人体に影響があるレベルですよ。怖い。

gareki2.jpg

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上田市の下水処理施設からセシウム!・・だが [サイエンス]

5月20日、上田市の下水処理場の汚泥などから放射性物質が検出されたという報道がありました。

NHKの報道の一部を引用すると

上田市は福島県や関東地方などの下水処理場の汚泥から放射性物質が検出されたことを受けて市内にある下水処理場の汚泥や焼却灰を東京の検査機関に送り、調査を依頼しました。
その結果、上田終末処理場の焼却灰からは「セシウム134」が1キロあたり840ベクレル、「セシウム137」が1キロあたり920ベクレル、それぞれ検出されました。

セシウム137が920ベクレルというのは、北関東などと比べても高いですね。
東電の福島第一原発からは350Kmも離れているのに・・
勝手に想像すると、いったん関東地方に流れた放射性物質が北上して上信越の山岳地帯で降下し、それが上田盆地に集積されたんじゃないかなぁと思いますが。

あとNHK以外にも産経でも「焼却灰と汚泥からセシウム 長野の下水処理場」として報道されていますね。
ただこの記事はセシウム134とセシウム137を合算して1760ベクレル/Kgとしています。


さて、これら報道のソースは上田市の上下水道局が発表したリリースに基づいています。

そのリリースは こちら → ・・・

”内部サーバー エラーが発生したため、ページを表示できません。” と表示され、今は見ることができません。
ページが削除されているようです。

う〜む...

既にマスメディアで報じられ多くの人が知っている情報なのに、なぜ情報を隠蔽するのか。
ちなみに、削除される前のページには上田市の下水処理施設(3,4箇所)での、測定対象物(汚泥や焼却灰など)とヨウ素やセシウムなどの放射性物質の測定値が記されていました。
ヨウ素に関しては全ての施設、対象物から未検出。
セシウムについても詳細に記載されていたのですが・・・

もしかしたら、”政府が認めた対象物、測定方法でないので公開しない” とか、もっともらしい理由があるのかもしれません。
それにしても、こんな遠い地方都市の情報まで隠すのかと思うと暗澹たる気持ちになりますね。

日本中あちこちを監視し情報を隠蔽する工作が進んでいるのではないかと邪推したくもなります。


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菅谷医師の講演(全文) [サイエンス]

今日5月18日の午後9時のNHKニュースで、以前にも紹介した菅谷松本市長の特集がありました。

その特集では菅谷市長が医師としての立場で福島市内の保育園で講演する模様が放映されていたのですが、その講演内容の全文がNHKの科学文化部のブログに掲載されています。


ニュース番組終了後すぐに記事がアップされたようで、NHK頑張っていますねぇ。

内容は読んで頂くのが早いですね。

ポイントは外部被ばくばかりに気を取られず、肝心なのは内部被ばくであるという点。

若い人やこれから子供を作ろうとする人達は気をつけたいです。



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